Japan Rice is Delicious 日本産米のおいしさの秘密
The most distinctive features of Japan Rice are its sweet, aromatic flavor and plump texture. When tourists who visit Japan and eat the food here are asked for their impression, they always say that the rice is delicious. Japan Rice, which has been carefully cultivated and loved in Japan since ancient times, is now capturing the hearts of people around the world. Here are the secrets to its deliciousness.
日本産米の最大の特徴は、甘くて香ばしい味わいとみずみずしい食感です。日本を訪れ、日本食を食べたツーリストにその感想を尋ねると、決まって「米がおいしい」という返事が聞かれます。日本で古くから大切に栽培され、愛されてきた日本産米は、今や世界の人々の心をも掴んでいます。そのおいしさの秘密をご紹介します。
3000 years of history 3000年間、愛される米
日本で作られている米は主にジャポニカ米で、今から約3000年前、稲作技術とともに大陸から伝来したとされています。日本の気候が米づくりに適しているうえ、米は長く保存できる農作物だったため、木の実などに代わって主食として食べられるようになりました。ジャポニカ米は、インディカ米と比べると、粒が短く丸みを帯びていて、やわらかさと適度な粘りが特徴。米そのものがおいしいうえに主張しすぎず、どんなおかずにも合うため、日本人は米を中心とした食文化を作り上げました。
Sweetness produced
by the Japanese climate
日本の気候が生む甘み
日本は米づくりに適した条件がそろっています。そのひとつが豊富な水資源。山地が多い日本では、冬の間に積もった雪により清らかな雪解け水が作り出されます。加えて梅雨と呼ばれる雨季があり、降水量にも恵まれています。また、昼と夜の寒暖差も味に影響を与えます。日中、太陽に照らされ気温が上がると、稲がでんぷんを豊富に蓄えます。夜に気温が下がると、稲は代謝が抑えられ、そのでんぷんを内側に閉じ込めます。そうすることで、豊かな甘みと粘りが生まれるのです。日本各地では、それぞれの気候や地形に合わせ、独自の品種開発や品種改良が絶えず行われています。生育環境を見極め、よりおいしい米を追究する。米を愛する日本人のたゆまぬ努力は続きます。
Rigorous rice cultivation 手間暇かけた米づくり
日本の米づくりは、苗づくりから始まります。田苗代に種もみをまいて育てた苗を、機械や手作業で田んぼに等間隔に植えていきます。そうすることで、風通しが良く、日光がムラなく当たるようになるほか、肥料が分散し、除草などの作業が効率的に行えるようにもなります。種同士がくっついたり、発芽が不揃いになるなどの理由で米の品質にムラが出ないよう、日本の米農家は丁寧な栽培方法によりおいしいお米を作っています。
Delicious, uniform grains ムラがなく、美しい粒
粒のひとつひとつが美しく、大きさのそろった日本産米。この品質の高さもまた特筆すべき点で、それを支えるのが日本の品質管理技術です。たとえば収穫後、長期保存のため乾燥させる工程は、水分量の調整を誤るとカビやひび割れの原因となるため重要ですが、米を傷つけずにまんべんなく乾かすことができる乾燥機が用いられます。また、品質が変化しないように、玄米の状態で最適な水分量を維持しながら低温管理されていることも日本産米の特徴です。手間を惜しまず、一つの粒にまでこだわることで、やわらかさと適度な粘りを持った口当たりのいいごはんが炊き上がります。